ブルーライト漢詩20
観宮崎進展有感
宮崎進展を観て感有り
四年囚獄死生封
四年囚獄(因われ人)死生を封ず
鬼哭啾啾怒髪衝
鬼哭啾啾怒髪衝く
冰雪極光寒餒景
冰雪極光寒餒(飢え)の景
画師刻得断魂容
画師刻し得たり断魂容
解説
神奈川新聞平成26年 月 日日曜日版から転載
漢詩の作り方
≪漢詩アラカルト≫
最近、女性学の論客・上野
千鶴子さんから、漢詩は「歴
史的賞味期限が切れたジャン
ル」と決めつけられ、俳人で
批評家の江里昭彦さんからも
「20世紀に入る頃から急速に
衰えていって、今ではつくる
ひとはいない」と断言された
(「アナホリツシュ国文学」
第5号の座談会から)。
しか
し神奈川県漢詩連盟では会員
の作品集「神奈川清韻丿第2
集を発行。3年前の第1集よ
り約20首多い103首が集まっ
た。鳥の目で見れば漢詩はゼ
ロに等しいだろうが、虫の目
でみれば「どっこい生きてい
る」のだ。
作者紹介
岡崎満義
神奈川県漢詩連盟会長
shinkanren@.jp
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